2011年1月27日木曜日

神は与え、神は奪う。

音速、どころか歩くよりゆっくりなちびっこバス


すべてが懐かしい。
あの頃、F-1をよく観てたなぁ。

プロストとの攻防。
3度のワールドチャンピオンに輝いたセナは、
貧困に喘ぐブラジルの希望だった。

そして、イモラ・サーキット。

フリー走行でバリチェロが事故を起こし、
前日には、ラッツェンバーガーが事故死。

しかし、レースは行われた。

「タンブレロ」と呼ばれる高速コーナーに進入するまで、セナのオンボードカメラの画像が続く。

空撮の、大破した車のコックピットのセナの頭が一瞬動いたように見えた画像を十数年ぶりに見た。

実際には、衝突の衝撃でサスペンションの部品が頭部に致命的な傷を負わせていたので、ほぼ即死だったのだ。

「あと6インチずれていたら、彼は歩いてピットインに帰って来れただろう。」

レース中に神を見たセナ。
神が遣わした才能は神のものである。
神が奪うのは当然のことなのだ。

映画の中ではヒールとして描かれるA・プロストが、
セナの死後、設立された財団の管財人となっていることがテロップで流れる。

プロストや当時の関係者たちの証言などがもっとあればよかったなぁ。

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